執事服の種類は意外に多い。それぞれの特徴について語るよ

めくるめく執事の世界を調査している内に、
私、実は気付いてしまったことがございます。

そう、執事服の種類について!!

執事の服は燕尾服が定番ですが、その燕尾服も勤め先によって微妙に形が違うのです。そのことに気付いてしまったからには、もう詳しく調査するしかありませんよね!

今回は執事のお洋服について!
勝手に語らせていただきます。

そもそも執事が着る服は、燕尾服が象徴のようなイメージでしたが、
決まった形がある訳ではありません。

19世紀の英国では、女性使用人は自分でメイド服を用意したそうですが、
男性使用人である執事は執事服をお屋敷から支給されたそうです。

つまりお屋敷の主人が、執事の服を自由に決めていたのです!

(というか、メイド服自前にもビックリしましたけど・笑)

それ故に、過去の執事の画像やイラストを見比べてみると、
同じデザインの服は全くありません!!
お屋敷の主人の好みが色濃く反映されています。

さらにそこから執事やフットマン等の役職によって服が変わったりもするので、

経験の浅い使用人は、上役の執事や家令の服に憧れを持っていたようです。

務めるお屋敷によって服のデザインが違ったという事は、
もしかして執事希望の男性の間で

「あそこの屋敷の服はカッコいいぞ」みたいな話とか、
していたのかしらと妄想広がります(ニヤリ)。

さて、そんな執事服ですが、やっぱりベースとなるスタイルはあります。
スーツの下にシャツとベスト、ズボン、ネクタイが基本のパターンです。
これは19世紀の英国執事はもちろん、現代の執事喫茶も同じです。

現代のお屋敷に勤めている執事と言えば、
やはり雇い主である主人の意向によって
燕尾服を着ている場合もあれば、普通のスーツの場合もあるようです。

どちらにしろ、使用人として主人より目立たず、
しかし人前に立っても恥ずかしくないような
仕立ての良いフォーマル服を採用している場合がほとんどです。

ご参考までにですが、
英国王室にお勤めする執事は、
王道の燕尾服ですよ!!

さて、ここからはさらに細かく、服の違いについて語っていきます。
燕尾服が…、デザインが…っていうけれど、

じゃあ具体的にどこがちがうの!?

と思いますよね。男性のフォーマルなんて、詳しい方のほうが少ないと思います。

ズバリ、一番わかりやすいのは胸元です。

胸元を飾るものが、ネクタイなのか、スカーフなのか、棒タイなのか。
ここで何を選択するのかによって、印象はかなり違ってきます。

わかりやすい例で言えば、
池袋の執事喫茶「スワロウテイル」のフットマンは、
胸もとにリボンを付けています。
それもかなり長めの紺のリボンです。
歩くたびにリボンがヒラヒラとはためくので、
訪れた人の視線を集めやすいですし、

柔らかくて優雅なイメージです。

彼らは給仕という仕事に加え、
訪れた人々に視覚的に満足してもらう役割も担っています。
恐らく見られることを考慮して、
このデザインが採用されているのではないでしょうか。

またオランダにある執事養成学校では、執事は全員ネクタイを締めています。
こちらは執事としての技能を身に着ける学校です。その為、

動き回っても邪魔にならず、
ベストの中にしまうことが出来るネクタイが採用されていると推測
できます。

他にも、燕尾服のしっぽの部分が丸くカットされているか、
燕のように鋭く二本に別れているか。
ベストに襟は付いているか、ポケットのデザインはどうなっているか、
袖口のボタンの数、布の素材…等々。

細かく観察してみると、実はかなりの種類があり、
むしろ全く同じデザインの執事服など存在しないのです!

そしてさらに役職によって、支給される服が変わります。

例えばドアマンや従者は外にいることが多いためコートが支給されますし、
家令等の役職が高い使用人は、ひと目でそうと分かるように
主人と同レベルのより良い質やデザインの服を着ていたそうです。

っと使用人の人数が多い家では、
たくさんの種類の執事服を見ることが出来たのでしょうね…!!
超羨ましい…。

ふっふっふ、実は同じようにたくさんの種類の執事服を、
現代でも楽しむことが可能です!

例えば先程の例に出した執事喫茶のスワロウテイルでは、
働くフットマンの中に役職が存在するので、
執事服の違いを観察することが出来ます。
フットマンの上の、執事と呼ばれるスタッフの服装も全然異なります。

私はまだ執事喫茶の常連…とまではいってないのですが
胸元のリボンの結び方が違うとか、小物にこだわりを持っているとか
フットマンごとにこだわりとかあるのかも知れないです。
(発見したら、またお知らせします!)

ぱっと見ただけではただの燕尾服ですが、
実はよくよく観察してみると、
面白いこだわりやセンスを感じることが出来るかもしれませんよ。
気になった方はぜひ、比較検証をしてみて下さいね!

あとは個人的な夢として、
女性執事の需要が高まりつつある現代ですから

いつかは女性用のオシャレな執事服が誕生するのではないか

と、思っているんですよね。
男性用をリメイクというよりは、やはり女性執事ならでは!という感じの
かっこいい&オシャレな女性執事服が登場したら
やっぱり購入しちゃうかも♪ですよね。