執事喫茶スワロウテイルの感想をレポするよ

執事好きであるならば、執事喫茶「スワロウテイル」という名前を、

一度は耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。

興味はあるけれど踏み出せない。情報が少なすぎてイメージがわかない。

っていうか、なんかドキドキしすぎて行くのが怖い。

とても良く分かります、その気持ち!!

…私もそうでした。

どんなふうに過ごせばいいのか。何を話して何を頼めばいいのか。

そんなものは好きにすれば良いと頭ではわかってはいるものの、

もし大好きな執事に笑われたり、変だと思われてしまったら…。

想像するだけで怖くなります。もう不安でいっぱいです。

簡単に情報や画像が手に入る現代で、

ここまで徹底して執事喫茶の中の情報が少ないというのは

逆に敷居が高くなりますよね。

いやむしろ、それどころか怪しい!…とすら、小心者の私は思っていました。

そこで、執事喫茶マニアの友人に連れられるまま、

何も分からず来店した私が、当時の様子や感想をご報告しようと思います!

執事喫茶スワロウテイルは、池袋の東口から徒歩15分程の位置にあります。

大通りをまっすぐ進むので、人通りは多いですが比較的わかりやすい場所です。

※池袋の乙女ロードと呼ばれている通りです!

お店は予約制です。

当日飽きがあれば予約なしでも入れるようですが、ほぼ期待出来ません。

その日一日の予約情報は入り口に掲示されています。

私は池袋に行くたび、今ではほぼ必ずチェックしていますが(気持ち悪いと言わないで)、

予約なしの表示を見た事がありません。

執事喫茶「スワロウテイル」のご来館予約情報

ある日の予約情報です。

ご覧頂けますでしょうか、この見事な満席の表示が!

コンセプトカフェはピーク時と比較して下火と言われている中、圧巻の満席。

恐るべしスワロウテイル…。

因みに連れて行ってくれた友人曰く、オープン時間の前後に行くと空席表示があるとか、

いろいろと予約なしで入る裏技はあるようです。

がっ!初めて来店するなら予約をしましょう。

彼女は玄人です。初心者は基本を守って、ホームページの予約欄を参照して下さい。

さて。

私が右も左も分からず初めて来店したのは、寒い時期でした。

入り口の扉を開けるとロングコートを着たドアマンがいるので、

予約の有無を伝えると、確認して奥の執事に引き継いでくれます。

おお、本格的…!ちゃんとお仕事の内容が分かれているんだ!

感動してギクシャク動く私の横で、優雅にコートを脱ぐ友人。

その堂々たるお嬢様っぷりに、自分の立場が良く分からなくなりました。

(友人の普段の姿を知っているだけに、そのギャップに超ビックリ)

そして扉を開けてもらった瞬間、英国のお屋敷にありそうな、

豪華で少し薄暗い廊下が奥へと伸びています。

さっきまで池袋の人混みを歩いていたのは何だったのでしょうか。

まるでテレポートでもした気分です。

ここでますます、自分の立場が分からなくなります。

友人のようにこのタイミングでスイッチを切り替えないと、

この後退店までフワフワします。

楽しみたいのならなり切りましょう。お嬢様に!!

予約の確認が取れると、執事と今回テーブルを担当してくれるフットマンが迎えに来て、

コートや荷物を預かってくれます。

店内での写真撮影は一切禁止で、携帯もカメラも、

ここで荷物ごと預けるように言われます。

画像が少ないのは、こういう訳だったんですね…徹底しています。

その後二人が、さらに奥の喫茶スペースに案内してくれます。

さあ少し脱線してしまいましたが、ここでやっと執事の登場です!

私の案内をして下さった執事は、上品な初老の男性でした。

執事が対応してくれたのは、入店したこの時と、最後に出発する時のみで、

メインの注文や給仕はフットマンと呼ばれる若い男性が担当してくれました。

どうやらやはり、執事はフットマンたちの司令塔という立ち位置のようです。

なんだ…執事と触れ合えるのはほんの少しの時間なのか…と、ガッカリしないで下さい。

店内で最も関わる機会が多いフットマンは、いわば執事の卵ですよ。

フットマンを経て、執事になるのですから!

そしてフットマンの皆さん、本当にカッコいいです!!

お揃いの燕尾服を翻し、豪華な店内を颯爽と歩き回る姿は優雅です。

お皿が空くとすぐに下げてくれて、カップの紅茶が減るとすかさず注ぎ足してくれます。

サービスマナーや気遣いは徹底して教育されていることが伺えました。

何より、給仕に来た際に「今日は素敵なドレスを購入されたそうですね」とか、

「お嬢様は乗馬がお得意でしたよね」とか、

さり気なくそれっぽいことを言ってくれるので、気恥ずかしくも面白くて和みます。

私はなかなかお嬢様になり切れず笑ってやり過ごしてしまったのですが、

ここで我が友人の様に「そうなんです!」と切り返せると、さらに話題が盛り上がります。

とにかく店内では、お嬢様(男性はお坊ちゃまか旦那様)になり切ることが大切です!

何も一人ではやらせてくれません。

ただ座って、食べて、自分の時間を過ごすだけで良いのです。

フットマンの皆さん忙しそうだな…と気を遣い、

自分で紅茶のお代わりを注ごうものなら怒られます。

私は例にもれず自分でしてしまったので

「お嬢様、我々の仕事を取らないで下さい」とやんわり怒られてしまいました。

(友人は大爆笑&大喜びで、いまだにネタにされてます)

気遣いは無用です。

用がある時は遠慮せずに呼びましょう。

だってお嬢様なのですから!!

店内の雰囲気はアンティークな家具やシャンデリアがあり、

まさに執事が良そうなお屋敷のイメージそのものです。

中央はテーブル席、壁際はカーテンで仕切られた1~2名用の席です。

私が来店した際は1人で来ている方も多く、中に男性の姿もありました。

最初は緊張しますが、フットマンの皆さんが声を掛けて下さり、

たくさんあるメニューで悩んでいると相談に乗ってくれます。

何より店内を眺めているだけで面白いので、

一人で来店しても充分に楽しめると思います。

お値段的には、若干高めです。

紅茶とケーキで2000円以上、食事やアフタヌーンティーだと5000円前後はかかります。

街中の喫茶店という値段設定ではありませんが、

まぁ仕方がありません。だって執事に会えるのですから。

何もわからず不安を抱えながら来店した私ですが、

慣れた友人と一緒ということもあり、とても楽しむことが出来ました。

しかし、一人でも大丈夫!

周りには一人で来ているお客さんが多かったですし、

むしろ初めて来てくれた一人客は喜ばれそうな印象を受けました。

一つアドバイスさせて頂くと、

注文するメニューはある程度決めて行った方がいいと思います。

なぜなら、執事喫茶は時間制限あり!

特に紅茶はかなり多くの種類があり、

店内で一つひとつ読んでいると時間が無くなる可能性が高いです。

ホームページで紹介されているので、事前にある程度把握しておくとスムーズでしょう。

執事喫茶の雰囲気や、フットマンの方々に慣れてきたら

「これとこれ、どっちがおススメですか?」と、会話を楽しむのも良いかもしれません。

何回も通うと、最初はお嬢様呼びだったのが

「○○お嬢様」なんて、名前呼びしてくれたりもします。

もし今、「興味はあるけど…」と迷っている方がいれば、

ぜひ思い切って予約してみて下さい。

豪華なお屋敷の中で、非日常的なひと時を味わうことが出来ますよ!!