執事の歴史やお仕事について

突然ですが、「執事」は好きですか!?

私は大好きです!

大きなお屋敷に勤める使用人、仕立ての良さそうな黒い燕尾服を着た男の人、
テレビやインターネットで目にする執事喫茶で働く人…。
人によって抱くイメージは様々だと思います。

その一方で、そもそも執事って一体何者なのか、
具体的にどんな仕事をしていたのか、現代も存在する職業なのか…。
何となくぼんやりとしたイメージは湧くものの、
本質的な部分は謎に包まれていると言っても過言ではありません。

今回は本場イギリスで活躍してきた執事の歴史とその仕事内容について
いろいろと文献を読み漁って参りました!!
ここでぜひ、ご披露したいと思います。

執事とは、ざっくり言ってしまうと屋敷などで働く男性の使用人です。
その中の「バトラー」を呼ばれる人が、いわゆる執事と言われる職業にあたります。
イメージ的には「貴族の大きなお屋敷で働く、その中でもちょっと偉い男の人」ですね。

執事を含めた男性使用人が多く雇われ、活躍したのは19世紀のイギリスです。
もちろん19世紀以前からも貴族が使用人を雇う文化はありましたが、
より現代のイメージに近く、屋敷での仕事が細分化され、
執事と呼ばれる役職が生まれたのはこの時代です。

大きなお屋敷を守る使用人たちに、
屋敷を取り仕切りながら主人を陰で支える忠実な執事…。
そんな英国の使用人文化に魅せられた現代人は、きっと私だけではないはず…!!

しかも、比較的低賃金で雇うことが出来た女性従業員(メイド)に対し、
執事は貴族の中でもさらに限られた資産のある家しか雇うことが出来なかったそうです。
つまり、執事がいるということが、その家のステータスなのです!

それ故に使用人の仕事内容や階級は、勤める屋敷によって様々です。

男女問わず使用人を多く雇い入れている大きなお屋敷だと、
仕事内容や役職が細かく分けられていました。
一方で使用人が少ないお屋敷では、一人一人が手広く仕事をこなします。

それでは19世紀の執事たちはどのような仕事をしていたのでしょうか?

執事は英語でバトラーと言います。
いくつかの階級がある男性使用人の中で最上級の職種であり、
ワインをはじめとする酒類の管理、銀食器の管理、
食事や晩さん会の給仕などを担当します。

ちなみに、男性の使用人の階級はハウス・スチュワード(家令)が最上級で、
その下がバトラーです。
バトラーに下に、フットマンや従者と呼ばれる人たちがいます。

当時お酒や銀は貴重なものだった為、それらを一手に管理・手入れをし、
主人に提供するのが執事の主な仕事でした。
優秀な執事は、帳簿や伝票の整理、屋敷の使用人の人事なども担当していたようです。

実はお客様の客の対応や主人のお世話、外出の付き添いなどは、
実はフットマン従者と呼ばれる男性使用人が行う場合が多かったようです。
でも小さなお屋敷だと、すべてを執事が一人で行ったり、区分けが曖昧になります。

そして時代が変わった現在も、執事という仕事は存在します!!

但し、執事の雇用は大きく2種類に分けられます。
まず一つは、資産家などの大きな屋敷に勤める執事です。
19世紀のままというわけではありませんが、現代でもイギリス王室や資産家が雇用しています。家の中の管理に加え、雇用主の秘書的な役割も求められるようです。

しかも執事が発祥したイギリスばかりでなく、国外の需要も増えており、プロの執事を育てる執事養成学校も存在するんですよ!

もう一つは執事喫茶で執事として働くことです。
現代のニーズに沿った形で、古き良き英国の雰囲気を味わってもらう仕事であり、あくまでも執事をコンセプトにした喫茶なので、来店したお客様をお屋敷に帰って来た主人やお嬢様という設定でもてなしてくれます。

訪れる執事喫茶店によって細かいコンセプトの違いはありますが、
上品で優雅なひと時を堪能出来ることでしょう。
何よりですね!働いている執事の皆さんがとてもとても!素敵なので!!気になる方はぜひぜひ、チェックしてみて下さい!!(大興奮)

19世紀の執事は、屋敷や主人である貴族を陰から支える存在です。
現在こそサブカルチャーの陰響を受けて注目を浴びていますが、
実際の19世紀の執事たちはほとんど表の舞台に姿を現しません。
しかしながら、黒い服に身を包み、主人に仕えて大きなお屋敷で働くイメージは、
どこか華やかで魅力的ですよね!

主人を陰で支える、英国の使用人としての伝統的な正統派執事…。
お客様を楽しませてくれる、現代の執事喫茶で働く身近な執事…。

皆さんはどちらがお好きですか?
私?私は…どちらも大好きなので選べません!!